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内閣改造観測が浮上、立法院臨時会後か


ニュース 政治 作成日:2017年7月21日_記事番号:T00071826

内閣改造観測が浮上、立法院臨時会後か

 蔡英文総統は最近の民進党中央常務委員会で林全内閣の閣僚に強い不満を表明するケースが増えているとされ、内閣改造が近づいたとの観測が高まっている。時期は立法院臨時会の閉会後が有力視されている。21日付中国時報が報じた。

 19日の中央常務委でも、廟(びょう)で線香をたくことが全面禁止されるとのデマが広がったことへの対処に問題があったとして、葉俊栄内政部長を面罵(めんば)したと伝えられるなど、冷静なイメージがある蔡総統が焦りを感じていることを伺わせる報道が相次いでいる。

 蔡英文政権に対する世論は悪化しており、ゴシップ週刊誌が発売される水曜日は蔡総統にとって「ブルー・ウエンズデー」なのだという。

 内閣改造が林全行政院長の交代にまで発展するかはまだはっきりしないが、民進党所属の立法委員からは「立法院の次の会期までに内閣の大幅改造が必要だ」との声が漏れる。

 林全内閣の閣僚はシンクタンクや学識者、官僚出身が多く、政治経験に乏しいため、いったん問題が起きると事態収拾に苦慮する場面が目立つ。一例として、国家発展委員会(国発会)の陳添枝主任委員をめぐっては、「計画能力に問題はないが、前瞻基礎建設計画の推進ではリズム感を欠く」(匿名の立法委員)といった厳しい評論がある。

 ポスト林全には、頼清徳台南市長の名前などが挙がっているが、内閣改造の規模や時期は最終的には蔡総統の決断に委ねられる。