ニュース 商業・サービス 作成日:2017年7月24日_記事番号:T00071844
交通部観光局の統計によると、2016年に台湾を訪れた中国人旅行者は、ツアーに参加しない個人旅行者が52.1%(延べ182万9,000人)となり、初めて半数を超えた。中国人観光客の市場に構造的変化が生じた格好だ。24日付自由時報などが伝えた。
中国人旅行者は13年の時点でツアー客が63.4%を占め、個人旅行者は36.6%にすぎなかった。その後、個人旅行者が徐々に増え、昨年は中国が台湾への旅行を政策的に制限したため、ツアー客の割合が47.9%にまで縮小した。
観光局は「中国人客の旅行パターンが『ゴールデンクロス』に達し、成熟市場入りしたことを示している」と分析した。
一方、中国人旅行客が減少する中、政府が推進する新南向政策による東南アジアからの観光客誘致効果は北部の観光地に集中しているため、墾丁など南部の観光地は夏の観光シーズンに客足が伸び悩んでいる。
恒春半島観光産業聯盟の張福生理事長によると、一般ホテルと民宿の夏休みシーズンの客室予約率は4~5割にとどまっている。大型ホテルでも予約率は昨年を1~3割下回っているのが現状だ。
中部でも状況は同様で、台中市のホテルは「夏休みシーズンとしては、過去10年で最も悲惨な状況で、客室料金を65%値引きしている状況だ」と話した。
東部も厳しい状況で、花蓮県観光協会の謝立徳理事長は「約20カ所のホテルや民宿が身売りしようとしている」と語った。
なお、16年の来台外国人旅行者は1,069万人で、うち個人旅行者は76.4%(延べ816万7,000人)を占めた。
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