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台中港、洋上風力発電機の組立拠点に


ニュース 公益 作成日:2017年7月24日_記事番号:T00071851

台中港、洋上風力発電機の組立拠点に

 台湾電力(台電、TPC)は21日、台中港に東南アジア最大の洋上風力発電機の組み立て拠点を設置するため、台湾港務(TIPC)と埠頭(ふとう)の賃貸契約を結んだ。投資額は30億台湾元(約110億円)。2019年6月に1基目の組み立てが完成する見通しだ。24日付経済日報が報じた。

/date/2017/07/24/15wind_2.jpg3年後に第1期工事が完了すれば、10万世帯の年間消費量に相当する電力を供給できるようになる(経済部リリースより)

 台中港は、彰化県沖合の大規模風力発電所(ウインド・ファーム)から約40キロメートルと近いこと、および水深や面積などの条件を満たすことから洋上風力発電機組み立て拠点に選定された。ただ、本格的な運用には埠頭の補強工事が必要で19年に「5A埠頭」、20年に「5B埠頭」の工事が完了する見込みだ。

 TPCは契約期間の20年の間に毎年30~40基、計600基の発電機の組み立てが可能となる。朱文成董事長は、台中港で組み立て可能な600基の発電機のうち、360基分の生産能力は自社で利用し、余剰能力は他の発電業者に貸し出すことができると語った。なお同拠点では発電機の組み立てのほか、年間30~40基のメンテナンスや修理も可能だ。

 このほか台中港では新たに「106埠頭」を建設し、風力発電機の台湾生産化に向けた部品産業専用区を設置する計画だ。