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婦聯会解散へ、68年の歴史に幕


ニュース 社会 作成日:2017年7月25日_記事番号:T00071877

婦聯会解散へ、68年の歴史に幕

 葉俊栄内政部長は24日、軍人系女性団体の中華民国婦女聯合会(婦聯会)が内政部の求めに応じ、解散を決めたことを明らかにした。25日付自由時報が伝えた。

/date/2017/07/25/16lady_2.jpg婦聯会の建物。台北MRT(都市交通システム)善導寺駅近くに位置している(24日=中央社)

 婦聯会は資産の8割に相当する312億台湾元(約1,140億円)を公益目的で国庫に寄付した上で、財団法人婦聯社会福利基金会と合併し、残る2割の資産69億元を原資として新たに公益基金を創設する。合併作業は3カ月を見込み、婦聯会は政治団体としての資格を取り消されることになる。

 婦聯会は1950年に設立された「中華婦女反共抗俄聯合会」を前身とし、軍人とその家族を支援する女性組織として、眷村(けんそん、外省系住民の集落)の建設などに当たった組織。そうした発足経緯から民進党政権は、不当党産処理委員会(党産会)を通じ、婦聯会が国民党の付属組織ではないかと追及。資産についても不当取得したものではないかと指摘してきた。

 こうした中、内政部は▽組織を民主的に再編する▽資産を公益目的で国庫に寄付する▽運営は公共の監督を受ける──という項目を婦聯会に要求していた。婦聯会は内政部と党産会による「挟み撃ち」を受け、68年の歴史に終止符を打つことになった。