ニュース 電子 作成日:2017年7月26日_記事番号:T00071881
半導体用シリコンウエハー最大手の環球晶円(グローバルウェーハズ、GWC)が韓国のサムスン電子と期間2~3年の供給契約を締結したようだ。半導体用シリコンウエハー市場では供給不足、価格上昇が続いており、証券会社は、GWCは別の半導体大手とも長期契約を締結したと指摘した。26日付経済日報が報じた。
両社は、契約期間内の供給量は決まっているが、市況の変化に応じて出荷価格を協議する内容の契約を結んだようだ。GWCにとっては大口顧客の受注を確保でき、サムスンにとってはシリコンウエハーを必ず調達できるメリットがある。証券会社は、サムスンの調達はGWCのシリコンウエハー出荷量の1割を占めると予測した。
GWCは昨年末に米サンエジソン・セミコンダクターを買収したことで、世界6位から信越化学工業、SUMCOに次ぐ3位に浮上した。月産能力は8インチウエハー105万枚、12インチウエハー75万枚で、現在フル稼働だ。
供給不足、19年まで
SEMI(国際半導体製造装置材料協会)によると、第2四半期のシリコンウエハー出荷面積は29億7,800万平方インチで前期比4.2%増加、前年同期比10.1%増加し、5四半期連続で過去最高を更新した。GWCをはじめ、台塑勝高科技(フォルモサ・サムコ・テクノロジー)、合晶科技(ウエハーワークス)が恩恵を受けている。
業界関係者は、2012~16年に半導体用シリコンウエハー価格は供給過剰で43%下落したが、今年第1四半期から上昇に転じたと指摘した。今年は四半期ごとに価格が10%上昇する可能性がある。需要が強いが増産には限りがあるので、供給不足は来年、または19年まで続くと予測した。
ガートナーの予測によると、17年の半導体売上高は前年比16.8%増の4,014億米ドルだ。00年の2,000億米ドル、10年の3,000億米ドルに続き、4,000億米ドルの大台に乗る見通しだ。カーエレクトロニクス、IoT(モノのインターネット)、クラウドコンピューティングなど応用範囲が広がり、半導体需要が拡大している。
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