ニュース 電子 作成日:2017年7月26日_記事番号:T00071887
台湾スマートフォン業界の両雄、宏達国際電子(HTC)と華碩電脳(ASUS)は、台湾ブランドの強みを持つものの、台湾市場でも海外大手ブランドの攻勢、中国ブランドなどの猛追を受けつつ、激しい競争を繰り広げている。販売展開と製品スペックの強化が続かなければ、台湾ブランドであっても今後のシェア拡大は困難かもしれない。
26日付電子時報によると、ASUSは、「Zenfone3」の好調で、メーカー別の6月販売台数ランキングがサムスン電子、アップルに次ぐ3位で、4位のHTCを上回っている。
一方、売上金額ランキングではHTCが握って操作できる新機種「U11」の販売好調で、アップル、サムスン電子、ソニーモバイルに次ぐ4位に返り咲いたのに対し、ASUSは中国ブランド広東欧珀移動通信(OPPO)の後塵を拝し、6位にとどまった。
市場関係者は「HTCが6月に売上金額で好調だったのは、U11が好評だったことに加え、ブランド力が相対的に勝ったからだ」とした上で、「HTCは高級機種の展開に当たり、ASUSよりも好条件を備えている。Zenfone3の売れ行きが好調でも、売上金額でHTCがリードする理由はそこにある」と指摘した。
こうした中、ASUSはローエンド、ミドルエンド中心だった商品戦略を見直し、グーグルとの提携でAR(拡張現実)とVR(仮想現実)対応の「ZenFoneAR」を発売するなど、価格2万台湾元(約7万4,000円)以上のハイエンド機種を強化している。近く発売する「Zenfone4」はローエンドからハイエンドまでさまざまな価格帯のラインアップを整える計画だ。
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