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作成日:2008年5月5日_記事番号:T00007191
中国人観光客誘致、地方は準備着々
馬英九新政権の誕生によって、中国人観光客の訪台が大幅に拡大されることを見越し、観光業者や地方自治体が商機を狙い積極的に動き出している。
大型テーマパークの六福村主題遊楽園(新竹県関西鎮)は、3年前から既に10回以上も中国でのトラベルフェアに参加し、簡体字版の宣伝パンフレットを1万部以上発行するなど、中国人観光客の誘致に積極的だ。園内の表示にはすべて簡体字を追加したほか、スタッフに対する簡体字教育も実施している。
ホテル業者も出遅れてはいない。台北晶華酒店(グランド・フォルモサ・リージェント・タイペイ)や台北遠東国際大飯店、台北寒舎喜来登大飯店(シェラトン・タイペイホテル)、王朝大酒店(サンワールド・ダイナスティホテル)、高雄麗尊酒店(ロイヤル・リーズホテル)、寒軒国際大酒店などは、インターネットで簡体字版のウエブサイトを開設。高雄漢来大飯店(グランド・ハイライホテル)や台東娜路弯大酒店(フォルモサ・ナルワンホテル)は、簡体字版のメニューまで準備済みで、中国人観光客の受け入れ態勢も万全だ。
一方、各地方自治体も中国人観光客の商機に期待を寄せる。桃園県や南投県、宜蘭県は簡体字版の観光ガイド冊子を製作済み。苗栗県は、中国人観光客を同県で4時間以上滞在させた旅行社には客家料理をサービスし、中国人観光客が同県で1泊した場合は、1人当たり200元(約690円)の補助金を支給するなど優遇措置を打ち出している。
さて、期待するほどの大きな商機が訪れるかどうか、こればかりは蓋を開けてみないと分からない。