ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

衣料の達新工業、毒性物質を違法排出


ニュース その他製造 作成日:2017年7月27日_記事番号:T00071918

衣料の達新工業、毒性物質を違法排出

 台中市政府環境保護局などはこのほど、レインウエアやカジュアルウエアを生産する達新工業の中港工場(台中港関連工業区)が基準値を大幅に超える毒性物質を大気中に排出していたとして摘発した。27日付自由時報が伝えた。

 問題の工場周辺では、住民から刺激臭がするとの苦情が相次ぎ、環保署などが1年余りにわたり証拠収集と分析を進めてきた。

 今月21日の現地での測定では、揮発性有機溶剤の濃度が527ppmに達したほか、毒性物質の「N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)」の濃度は測定機器で計測可能な最高値30ppmを超えた。

 調べによると、達新工業は緊急時にのみ使用できる予備の煙突を使い、違法に有害な気体を排出していた。市環境保護局は、達新工業が大気汚染物質の排出量を過少申告していたとして、空気汚染防制費(大気汚染防止費)1,900万台湾元(約7,000万円)を追徴するとともに、罰金処分も下す方針だ。

 達新工業は「従業員が勝手に予備設備を使用した」として、従業員を処分すると説明している。