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作成日：2008年5月5日_記事番号：T00007192
王令麟東森総裁、３億5000万元で保釈
台北地検は２日、多額の会社資金を着服したなどとして起訴されたメディア大手東森媒体集団総裁の王令麟被告に対し、３億5,000万台湾元（約12億円）で保釈を認める決定を下した。保釈金の金額は台湾の司法史上最高となる。３日付経済日報が伝えた。
保釈決定を受け、王被告の関係者はわずか５時間で額面２億9,000万元の小切手と6,000万元の現金を準備し、逮捕から11カ月ぶりに王被告は拘置所を出た。
逮捕前よりかなりやせた王被告は、スポーツウエア姿で台北地検を出て、記者団に対し、「わたしのせいでこれだけ多くの司法資源が浪費されていることに不安を感じる。司法による調査には全力で応じたい」と述べた。
これに対し、台北地検は「王被告は懲役10年以上に相当する重罪で起訴されている上、重大経済犯罪の容疑者が保釈中に逃亡した例がある」として、保釈決定を不服とする即時抗告を行った。
