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米台貿易対話、初日は医薬品が議題に


ニュース その他分野 作成日:2017年7月27日_記事番号:T00071924

米台貿易対話、初日は医薬品が議題に

 米通商代表部(USTR)の関係者が率いる貿易訪問団が26日訪台し、28日までの3日間、台湾で貿易対話や表敬訪問などの日程をこなす。トランプ政権発足後初めての米台間の貿易対話となるだけに、協議の行方が注目されている。27日付工商時報が報じた。

 主な議題としては、米国側は米国産の豚肉、牛肉の対台湾輸出、台湾側はザクロや加工肉製品の対米輸出などになると予想されたが、米国側は初日の協議で台湾側に医療器材や医薬品の審査手続きのスピード化を要求した。

 医療器材や医薬品に関する議題は台北市米国商会(商工会議所)が指摘しているもので、医薬品分野では特許リンケージ制度を薬事法に盛り込むことを求めている。特許リンケージ制度とは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を販売する企業が製造承認を申請する際、政府が先発薬を開発した特許権を持つ企業に通知し、権利を侵害していないか確認することを義務付ける制度を指す。関連法制は既に立法院で審議が進んでいる。医療器材については、審査プロセスが長過ぎるとの不満が米国側にある。

 訪問団はUSTRの代表補クラスのほか、商務省、農務省などの官僚で構成されている。台湾側は経済部の楊珍妮国際貿易局長を中心に対応している。