ニュース 社会 作成日:2017年7月28日_記事番号:T00071958
本欄では先ごろ、台湾ではライブ動画配信アプリを使ってライブ放送を行うユーザーが増えているとの情報をお伝えしたが、同様のアプリを使ったオークションサービスも人気を博している。しかし、同サービスのユーザーを狙った新手の詐欺手法も生み出されており、警察の統計では過去2カ月で18件もの被害が発生したことが明らかとなった。
最近、フェイスブック(FB)のライブ配信機能などを利用してオークションを実施する業者が増えており、出品される商品も骨董品、宝飾品、海産物、各種生活必需品など多岐にわたる。
警察の調べによると、詐欺グループはこうしたオークションサービスのライブ配信を視聴し、オークション終了後に主催者をかたって落札者のアカウントにメッセージを送信。支払い方式または入金先口座の変更を求め、落札者に入金させた後、口座を閉鎖するという手法を使って代金をだまし取っているもようだ。
ライブ・オークションをよく利用するという新北市在住の女性は先月上旬、FB上で海産物業者が実施するタラバガニ8杯と北海道産の生ホタテ貝柱セットのオークションに参加。商品の詳細を知ろうと質問コメントを書き込み、最終的に1万7,500台湾元で落札に成功した。
その後、彼女が目当ての商品を落札した直後、主催者の海産物業の「助手」を名乗る人物から、「落札おめでとうございます。代金を以下の口座に振り込んで下さい」とのメッセージが届いた。これを受けて女性は特に疑うことなく指示された口座に入金したが、待てど暮らせど商品は届かない。不安になった彼女はオークション主催者に問い合わせると「まだ代金が支払われていない」との返事が返ってきた。
彼女は入金記録が記載された明細を提示したが主催者からは「これは当社の口座ではない」と指摘され、よくよく確認してみるとその口座名は主催業者の名称と1字違いであることが判明。ここへ来て女性はようやくだまされたことに気づいた。
こうした詐欺被害が相次ぐ中、警察は市民に対し、ライブ配信オークションを利用する際は、比較的知名度の高いサービスを選び、出品者の評価をよく確認した上で、「助手」などのメッセージを受けても安易に支払い方式を変更しないよう呼び掛けている。
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