ニュース 石油・化学 作成日:2017年7月31日_記事番号:T00071974
31日付経済日報によると、台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)が中国浙江省の寧波工場に約40億人民元(約660億円)を投じ、年産能力15万~25万トンのABS樹脂製造プラントを増設するとの観測が出ている。事実とすれば同社の中国におけるABS樹脂の総年産能力は60万~70万トンとなり、同国3番手の地位をより強固なものとし、首位の奇美実業および韓国のLG化学(ともに年産能力75万トン)との差を一気に詰める格好となる。
中国では現在、同国が推進する巨大経済圏構想「一帯一路」政策の影響や家電買い換え需要の高まりでABS樹脂の在庫水準が低下している上、8月から10月にかけて年末のクリスマスシーズンに向けた需要期に入るため、各メーカーの稼働率は92%に上昇すると見込まれる。こうした中、台化は寧波工場でABS樹脂プラントの増設を計画しており、既に環境影響評価(環境アセスメント)の審査を申請したとされ、2019年明けに生産を開始するとの見方が出ている。
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