ニュース 商業・サービス 作成日:2017年8月1日_記事番号:T00071999
交通部観光局が31日発表した統計によると、観光ホテル業界は上半期の▽客室稼働率▽平均客室料金(ADR)▽売上高──が軒並み前年割れだった。売上高は▽客室売上高▽飲食料収入──のいずれも前年割れだった。業界関係者は、ホテル客室の供給が増える一方、台湾人の消費意欲は低く、中国人観光客も減り、値下げ競争が起こっているためと分析した。1日付経済日報が報じた。
台湾の観光ホテルは123軒で客室数2万8,047室と、前年同期より5軒457室増えた。上半期の客室稼働率は63.07%で前年同期比3.4ポイント下落、平均客室料金は3,789台湾元(約1万3,800円)で1.28%低下した。客室売上高は121億6,000万元で4.65%減少、飲食料収入は130億元で1.67%減少した。
業界関係者は、観光ホテルの中国人客が占める割合は5%以下で個人旅行が中心のため、中国人ツアー客減少の影響は大きくないはずが、中国人客が多いホテルが値下げを行って、格安ホテルだけでなく高級ホテルの宿泊客まで奪っていると分析した。
県市別の客室稼働率は、阿里山観光に便利で中国人客が多かった嘉義県の観光ホテルは41.61%と前年同期比19.59ポイント低下し、嘉義市は42.68%と16.02ポイント低下した。最南端ビーチリゾートの墾丁がある屏東県は客室稼働率が58.92%と14.85ポイント低下した。太魯閣渓谷(タロコ渓谷)がある花蓮県は46.47%と8.95ポイント下落した。
離島は大幅成長
不動産仲介会社の瑞普国際物業(REPro)が発表した1~5月の観光ホテル売上高は240億6,000万元で前年同期比3%減、宿泊者数は268万3,591人で4%減で、うち中国人の宿泊者数は56万6,283人で43%減少した。業界では、600軒以上のホテルが営業終了や売却を検討しているとみられている。
ただ、離島は売上高が1億2,000万元で51%増、宿泊者数は2万3,703人で80%増、うち中国人の宿泊者数は2,896人で12.5倍に増えた。業界関係者は、金門島には従来ホテルが2軒しかなかったが、手頃な料金のホテルが増えたことや、台湾土地開発(台開、TLDC)や昇恒昌免税店(エバーリッチ・デューティーフリー・ショップ)などがショッピングセンター(SC)や免税店をオープンしたことで、観光の環境が大幅に改善したためと指摘した。
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