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7月新車販売8.2%減少、2つの台風上陸で【表】


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年8月2日_記事番号:T00072016

7月新車販売8.2%減少、2つの台風上陸で【表】

 7月の新車登録台数は4万1,392台で前月比3.2%増、前年同月比8.2%減と、業界予測を下回った。一例一休(週休2日制)、年金改革法案成立の悪材料に加え、月末の台風9号(アジア名・ネサット)と台風10号(ハイタン)上陸で需要期ながら失速した。2日付工商時報が報じた。

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 トヨタの台湾総代理店、和泰汽車は1万2,325台と前年同月比21.2%減少し、市場シェア29.8%と依然3割を割り込んだ。2位の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は4,787台で2.4%増加し、市場シェア11.6%。3位の裕隆日産汽車は4,390台で11.2%減少、市場シェア10.6%だった。

 6位の台湾馬自達汽車(マツダモーター台湾、MMT)は前年同月比16.6%減少、7位の福特六和汽車(フォード六和モーター)は22.3%減少、10位の現代自動車(ヒュンダイ)台湾総代理店の南陽実業は18.4%減少と、2桁の減少だった。

 一方、台湾本田(ホンダ台湾)は前年同月比40.4%増の3,559台で、2002年の台湾再進出以降で最高となった。市場シェアは8.6%で4位に上昇した。6月に発売した台湾生産の新型SUV(スポーツ用多目的車)「CR-V」が2カ月で5,000台売れたことが貢献した。

 業界関係者は、従来は4ドアセダンが市場シェア70%を占めたが、最近はSUVが人気で、7月はSUVのみが成長したと指摘した。7月に売れていないのに新車登録だけ済ませた未使用車(新古車)が5,000台あるとみられるため、自動車や住宅など大きな買い物には縁起が悪いとされる旧暦7月「鬼月」(2017年は8月22日~9月19日)入りまで3週間あるが、8月新車販売は3万台に届かないとの予想だ。