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台プラのベトナム製鉄所、本格稼働でCSCに恩恵


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年8月3日_記事番号:T00072058

台プラのベトナム製鉄所、本格稼働でCSCに恩恵

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)と中国鋼鉄(CSC)などがベトナム北中部ハティン省で操業しているフォルモサ・ハティン・スチール(台塑河静鋼鉄興業、FHS)の大型製鉄所では、今年5月に1基目の高炉が稼働したのに続き、来年3月に予定される2基目の高炉が稼働すれば、年産700万トンの生産体制が整う見通しだ。3日付経済日報が報じた。

 CSCは2基の高炉が同時に稼働した段階で、FHSから毎年200万トンの鋼材供給を受ける。それだけに2基の高炉は、CSCにとって「第7・第8高炉」という位置付けになる。CSCはASEAN自由貿易地域(AFTA)によるゼロ関税待遇を活用し、現地製鋼材を東南アジア市場に売り込む構えで、国際競争力が向上すると期待している。

 CSCの翁朝棟董事長は「台プラとのベトナムでの協力が成果を生み始めた。これは台湾の経済力の延伸であり、ともに経済面でのメリットに向け努力していきたい」と述べた。

 翁董事長は「全体的利益を考慮し、鋼材を分配していく。台湾が米国から反ダンピング制裁を受けた場合には、ベトナムから輸出し、貿易障壁の問題を解決する」とも語った。