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電力危機、半導体・液晶パネル業界に緊張


ニュース 公益 作成日:2017年8月3日_記事番号:T00072068

電力危機、半導体・液晶パネル業界に緊張

 発電所トラブルと猛暑で電力需給が逼迫(ひっぱく)し、台湾電力(台電、TPC)が電力供給制限に踏み切った場合、大口顧客が真っ先に被害を受けるため、半導体、液晶パネルなどの業界に緊張が走っている。3日付工商時報が伝えた。

 台湾積体電路製造(TSMC)は「できるだけ省エネを行い、電力供給制限措置には協力していく。半導体工場は安定した電力供給を必要とするため、臨時の電力源を準備する」と説明した。ただ、現時点で自社で発電所を建設する計画はないとした。

 友達光電(AUO)は、各工場に設置してある緊急発電機を稼働させる一方、不必要な電力消費を抑えれば、生産に影響は出ないとみている。オフィス棟では冷房温度を28度に引き上げる措置を取った。

 TPCは一時、3日に電力の供給予備量が75万8,000キロワット(kW)まで落ち込むとの悲観的予測を示したが、降水確率が高まったことから、危機的状況は脱し、3日は供給予備量が202万8,000キロワット、供給予備率が5.88%で推移する見通しだ。

 ただ、TPCでは9日には再び気温上昇が予想されるため、再び電力需給が「供給制限警戒」に相当する「赤」警報レベルまで悪化する可能性があるとみている。