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「成功大が台湾独立活動」、中国が留学認めず


ニュース 社会 作成日:2017年8月7日_記事番号:T00072121

「成功大が台湾独立活動」、中国が留学認めず

 中国の一部地方政府が中国人学生に台湾への留学に必要な書類を発行するのに際し、成功大学(台南市)が「台湾独立活動を行っている」として、同校への留学希望者への書類発行を拒否していることが分かった。6日付蘋果日報が伝えた。

/date/2017/08/07/19uni_2.jpg成功大の中国人留学生は、留学生同士でも政治の話題は避けていると話した(5日=中央社)

 問題の騒動は、成功大法律系(法学部)の博士課程に留学する準備を進めていた中国人学生が地元の台湾事務弁公室で書類発行を拒否されたものだ。

 これについて、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)は「各地の台湾事務弁公室が中国人学生に注意を喚起している。これは正常な職務遂行に属するものだ」と説明し、間接的に台湾での留学先の選別を行っていることを認めた。

 成功大関係者は「大学幹部が公の場で『台湾独立』といった政治的立場を主張したことはなく、中国人学生が台湾に渡航できなくなったという情報も得ていない」とコメントした。

 教育部は「福建省、江蘇省、上海市などから学校側が得た情報では、学生に両岸(中台)関係について注意を呼び掛けただけで、台湾への留学を禁止したわけではない」と指摘した。

 行政院大陸委員会(陸委会)は「政府として両岸の青年が正常で秩序ある交流を行うことを期待しており、中国人学生の台湾留学を歓迎する。両岸の青年学生交流は不当に干渉、制限されるべきではない」とコメントした。