ニュース 電子 作成日:2017年8月8日_記事番号:T00072145
市場観測によると、鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は米国テレビメーカー大手、ビジオ(VIZIO)に対し、6億米ドルで買収を再度持ち掛けたが、ビジオのウィリアム・ワン(王蔚)最高経営責任者(CEO)に断られたようだ。鴻海は観測についてノーコメントとした。8日付蘋果日報が報じた。
郭董事長は以前、ビジオに12億米ドルでの買収を提示したことがある。その後、中国のインターネット動画配信サービス大手、楽視網信息技術(LeEco)が昨年7月、ビジオを20億米ドルで買収すると発表したが、資金繰り悪化から計画が立ち消えとなっている。
鴻海は最近、米国への投資を進めているが、傘下シャープの液晶テレビの北米などにおける商標使用権が2020年まで中国・海信集団(ハイセンスグループ)から回収できない可能性がある。こうしたことから、鴻海はビジオのブランドを買収することで、米国での商機を拡大する狙いとされる。鴻海のビジオ出資比率は約8%とみられている。
市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの邱宇彬副総経理は、米国に液晶パネル工場を建設する計画の鴻海にとって、パネルの出荷先確保が重要なため、買収でなく、ビジオのテレビを受託生産する方がよいとの見方を示した。
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