電子ペーパー（ＥＰＤ）の元太科技工業（イーインクホールディングス、ＥＩＨ）は８日、韓国子会社ハイディスが京畿道利川市の工場棟をＳＫハイニックスに300億ウォン（約29億円）で売却すると発表した。今後、契約を締結する。売却損は59億2,000万ウォンの見込みで、遅くとも第３四半期に計上するとみられている。９日付経済日報が報じた。
同工場は2015年１月に閉鎖しており、敷地面積４万3,000坪。生産設備は既に廃棄処分している。
元太は、同工場棟は20年以上使用しており、改修しなくとも用地使用料や水道光熱費など維持費がかかるため、損失が出ても売却すると説明した。
元太は、ハイディスは同工場の売却完了後もＦＦＳ方式の広視野角パネル技術のライセンス供与を続けると説明した。
なお、同工場の閉鎖に伴い解雇された元従業員による抗議は現在も続いており、元太は早期に交渉を再開したいと表明した。
