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記事番号:T00072177
2017年8月9日15:39

 JR東日本グループのアトレは8日、台湾ショッピングセンター(SC)大手、微風集団(ブリーズグループ)が2018年秋に開業予定の微風南山店(台北市信義区)に海外1号店をオープンすると発表した。微風南山店のテナント全体の4分の1に当たる約50店舗をアトレが手掛ける。日本での豊富な駅ビル開発で培ったノウハウで高感度・高品質の売り場を展開し、信義区一帯の他の商業施設との差別化を図る。9日付工商時報などが報じた。

/date/2017/08/09/00Atre_2.jpg微風南山店のイメージ図。微風広場は、アトレとの提携は台湾SC業界になかった新たな価値を生むと期待している(アトレリリースより)

 アトレは今年7月、三井物産と合弁会社「アトレインターナショナル(AICO)」を設立。AICOは、微風集団と合弁会社「ブリーズ・アトレ・ホールディングス(中国語名・微風艾妥列控股)」を年内に設立し、同社が微風南山店内の「アトレゾーン」を統括する。「ブリーズ・アトレ」の資本金は2億台湾元(約7億3,000万円)で、持ち株比率は微風集団が60%、AICOが40%だが、アトレの運営は日本側が主導する。なお、微風集団がSC事業で日本企業と合弁を組むのは今回が初めてだ。

台湾初の衣料ブランドを誘致

 微風南山店は延べ床面積が約5万4,000平方メートルで、アトレは2階の約半分と3~4階の全フロア、約1万2,500平方メートルを手掛ける。同店全体のテナント数は約200店で、うちアトレは約50店舗。日本の飲食店の他、台湾初出店となる衣料ブランドなどを多く呼び込む計画だ。アトレは、高感度・高品質をコンセプトに新たなライフスタイルを提案し、台湾市場でのブランド地位の確立を目指す。

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出店候補3カ所

 微風集団の廖鎮漢董事長は、アトレのSC出店は、微風南山の他に3カ所で検討を進めていると明かした。微風南山店のアトレは1年での利益計上、拠点数は3年で最低2店舗を目標にする。順調に行けば合弁会社の増資も行い、運営規模を拡大させたい考えだ。

 廖董事長はアトレについて、日本で視察した際にきめ細かいサービスと、全ての店が特色を持つ店舗構成に感銘を受けたことを明らかにし、「微風集団だけではこれだけの細やかさは提供できない」と話した。現在は日常の買い物から、車や不動産の購入まで女性が中心になってきており、アトレとの提携で購買決定権を持つ女性客を引きつけることができると自信を示した。

 アトレの一ノ瀬俊郎社長は、台湾進出を決めた理由について、日本の消費環境の変化と、台湾の鉄道関連商機が非常に魅力があることを挙げた。今後、台湾を足掛かりにアジアの他の国・地域にも進出する意欲も示した。

 アトレは現在、JR東日本の駅内を中心に関連ブランドも含めて43店舗を展開、昨年の売上高は2,494億円に上った。

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