ニュース 運輸 作成日:2017年8月9日_記事番号:T00072185
交通部民用航空局(民航局)が初めて発表した台湾資本の航空会社7社の第1四半期純損益は、中華航空(チャイナエアライン)、長栄航空(エバー航空)など5社が赤字で、黒字はわずか2社だった。9日付蘋果日報が報じた。
昨年9月に復興航空(トランスアジア航空)が突然業務を終了したことで、乗客の権益が損なわれ、従業員が失業した事態を受けて、立法委員が民航局に対し航空会社の業績開示を求めていた。
統計によると、中華航空は第1四半期売上高が357億9,600万台湾元(約1,300億円)、純損失が37億6,100万元。エバー航空は売上高が293億8,500万元、純損失が7億3,900万元だった。
中華航空は、燃油価格が昨年同期より52.12%上昇して運営コストがかさんだほか、老朽化した機体の入れ替えで28億元以上の資産減損処理があったと説明した。第2四半期はハイシーズンのため、黒字化が見込める。
民航局はまた、中華航空とエバー航空の赤字について、燃料価格上昇の他、両岸(中台)関係の冷え込み、一例一休(週休2日制)導入、従業員の給与引き上げなども理由と分析した。
このほか、▽華信航空(マンダリン航空)▽遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート、FAT)▽徳安航空(デイリー・エア)──も赤字を計上した。
一方、黒字の2社は、エバー航空傘下の立栄航空(ユニー航空)が純利益9,400万元、中華航空傘下の格安航空会社(LCC)、台湾虎航(タイガーエア台湾)は純利益6,200万元だった。
タイガーエア台湾は昨年末、中華航空が完全子会社化した後、旅行会社との提携によるチャーター便にビジネスモデルを転換し、黒字転換を果たした。ただ、累積損失は資本金の半分以上ある。
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