ニュース 電子 作成日:2017年8月10日_記事番号:T00072206
米国と北朝鮮の間で緊張が高まる中、朝鮮半島で有事が発生した場合、台湾のハイテク業界にも影響が及ぶとの懸念が出ている。アップルのスマートフォン次世代機種「iPhone8」が採用するとされる有機EL(OLED)パネルは韓国のサムスン電子が唯一のサプライヤーで、出荷がストップすれば、サプライチェーン全体にダメージが広がると予想されるためだ。10日付経済日報が報じた。
北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験が続く中、米軍は8日、朝鮮半島上空で戦略爆撃機「B−1B」2機の飛行訓練を行った(9日=中央社)
同紙によると、朝鮮半島で有事が起き、韓国の港湾、空港が封鎖されれば、サムスンは有機ELパネルをiPhoneの組み立て工場のある中国に輸送できなくなり、生産スケジュールに空白期間ができる可能性がある。
ただ、半導体および液晶パネルは、サムスンなど韓国メーカーの出荷が困難となれば、台湾メーカーに発注先が切り替えられる可能性がある。業界では、▽台湾積体電路製造(TSMC)▽聯華電子(UMC)▽世界先進積体電路(VIS)▽華邦電子(ウインボンド・エレクトロニクス)▽南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)▽旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル)──が受注するとみられている。
一方、台湾の工作機械メーカーは韓国への輸出が多いため、打撃を受ける可能性がある。和大工業の沈国栄董事長は、傘下の高鋒工業(kafo)は韓国への輸出が年間3億台湾元(約11億円)以上で、売上高の12~15%を占めると話した。
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