ニュース 政治 作成日:2017年8月10日_記事番号:T00072221
国民党中央常務委員会は9日、今月20日の全国代表大会で話し合う新政策綱領案を決定した。党内では中台間で「平和協定(中国語で和平協議)」の締結を目指すとの内容を削除するか否かが争点となったが、最終的に「平和協定」という文字は盛り込まず、「平和ビジョン(同・和平願景)」という文字を加えることで妥協が図られた。10日付自由時報が伝えた。
呉次期主席(中)や馬英九前総統らは9日夜、朱立倫新北市長主催の食事会に招かれており、来年の県市長選挙の人選に注目が集まっている(9日=中央社)
洪秀柱前主席の在任中の昨年9月に決定された政策綱領は「中華民国憲法に基づき、1992年の共通認識(92共識)を深める」「平和協定で両岸の敵対状態を終結させる可能性を積極的に探る」という文言だった。
しかし、新政策綱領案では92共識に関する部分が過去の「92共識、一中各表(一つの中国、それぞれの解釈)」という表現に逆戻りし、「平和協定」をめぐる論議でも、削除を主張する呉敦義次期主席の立場を反映し、「相互理解を増進し、両岸の平和ビジョンを検討する」というあいまいなトーンに落ち着いた。
中国政府は呉次期主席の対中路線が洪前主席よりも後退するのではないかと懸念しているとされる。「一中各表」は中国が最近、報道機関に使用を禁止した用語だが、「平和協定」を削除しても、「平和ビジョン」という表現を盛り込んだ点は、中国側の反応も見越した妥協の産物と受け止められている。
国民党の新執行部をめぐっては、党主席選挙で敗れた郝龍斌元副主席が副主席を再び務める人事も固まった。
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