ニュース 社会 作成日:2017年8月10日_記事番号:T00072222
仕事の関係で香港へ引っ越しすることとなった男性が、かわいがっているペットのネコも一緒に連れて行こうと飛行機に乗せる手続きを取り、中華航空(チャイナエアライン)のスタッフに引き渡した。しかし、その後、何らかの原因でネコがキャリーケージから脱走。飛行機にひかれて死んでしまった。しかし、中華航空が提示した賠償金はわずか100米ドルで、これが受け入れられない場合は法廷で争うことなると告げられたことから飼い主が激怒している。
台中市に住む男性は、5月に妻とともに香港へ引っ越すことになり、飼い猫の「ミャオミャオ」も一緒に連れて行くことを決めた。ミャオミャオは元野良猫で、1年ほど前に自宅で買うようになり、夫婦は我が子のようにかわいがってきたという。
そのミャオミャオを飛行機に乗せるため、男性は代行業者に手続きを依頼。出発当日、男性と業者とともに空港で健康証明など必要書類の提出や検疫検査など出境手続きを済ませた後、ゲージに入ったミャオミャオを中華航空のスタッフに引き渡した。
ところがその後、夫婦は中華航空からミャオミャオが死んたとの知らせを受け取ることになる。血まみれになったミャオミャオの亡きがらに悲嘆にくれる夫婦が説明を求めたところ、ゲージを機内の貨物スペースに載せる前にミャオミャオが脱走し、駐機場を走り回った結果、走行していた飛行機にひかれて死亡したとみられるとの返答が返ってきた。
しかし飼い主男性によると、中華航空は事故から2カ月が経過してようやくミャオミャオの死を「遺憾」とする手紙を送ってきたが、脱走原因についての説明はなく、わずか100米ドルの賠償金で問題を終わらせようとしたそうで、しかも「この条件が受け入れられない場合は法廷で争うことになるが、中華航空が勝訴した場合は男性が訴訟費用を負担しなければならない」など、脅しとも取れる通告を行ったという。
これについて中華航空は、現在も責任の所在を調査中とした上で、ミャオミャオの脱走原因についてはゲージを固定する結束具に問題があったか、途中で何らかの過失があった可能性があり、保険会社を通じて専門的な鑑定を行っていると説明した。
なお、台中市の王勝毅・消費者保護官は、航空会社にペットの輸送を委託する場合は必ず契約を結ぶ必要があり、賠償金の上限も決められていると指摘。このため、消費者はペットを預ける前に契約内容を慎重に確認するよう呼び掛けている。
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