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東芝メモリ売却、「鴻海と依然交渉中」


ニュース 電子 作成日:2017年8月11日_記事番号:T00072224

東芝メモリ売却、「鴻海と依然交渉中」

 東芝の網川智社長は10日、2016年度の決算発表記者会見で、財務再建に向けた傘下の東芝メモリ売却交渉で、鴻海精密工業を含む候補先と交渉を依然続けていることを明らかにした。ブルームバーグの報道として11日付経済日報が報じた。

 東芝は6月下旬、東芝メモリ売却の優先交渉先を、産業革新機構、ベインキャピタル、日本政策投資銀行(DBJ)から成るコンソーシアムに決定。しかし、メモリー事業で協力関係にある米ウエスタンデジタル(WD)が売却に難色を示し、国際仲裁裁判所に提訴。こうした中、依然コンソーシアムとの最終合意に至っていない。

 東芝は上場廃止を回避するためには来年3月までに東芝メモリの売却を完了させなければならず、時間的な余裕が失われつつある。

 鴻海は売却入札の際、最も高い価格を提示したものの、中国政府と関係が深いことから日米が技術流出を懸念し、落札できなかった経緯がある。