ニュース 金融 作成日:2017年8月11日_記事番号:T00072242
慶富造船(高雄市)が台湾海軍の機雷掃討艇入札に関連し、虚偽文書で第一商業銀行など政府系銀行9行から計205億台湾元(約900億円)のシンジケートローン(協調融資)枠の設定を受け、うち150億元の融資を不正に受けていたことが金融監督管理委員会(金管会)の調べで10日までに分かった。11日付経済日報が伝えた。
検察は10日、陳容疑者は設立した複数のペーパーカンパニーとの間の虚偽の契約書を使い、不正融資を受けていた疑いがあると説明した(10日=中央社)
シンジケートローンの主幹事行は第一商業銀行(ファースト・バンク)で最多の58億元を融資、次いで合作金庫商業銀行、華南商業銀行、台湾中小企業銀行(台湾企銀、TBB)が各28億元、台湾銀行と台湾土地銀行が各20億元、彰化商業銀行と全国農業金庫が各10億元、中国輸出入銀行(輸銀)が各3億元を貸与した。金管会は、各行の信用判断に問題が見つかれば処分を行う方針だ。
金管会が高雄地方法院検察署に告発した内容によると、慶富造船は2014年10月23日に台湾海軍の機雷掃討艇6隻の建造を予算352億元で受注後、偽の調達文書で銀行から不正融資を受け、資金を機雷掃討艇の建造以外に充てていたもようだ。
検察は9日、関係先14カ所を一斉に捜索し、慶富造船の経営陣である陳慶男容疑者とその息子の陳偉志容疑者に出頭を求め、取り調べた。2人は合計1,300万元で保釈された。
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