ニュース 社会 作成日:2017年8月11日_記事番号:T00072247
インターネット上で最近、ある航空ファンが台湾の戦闘機を撮影した写真が話題を呼んでいる。この写真には戦闘機のコックピットに花蓮の名産品として知られる「麻糬(餅)」の箱が写り込んでおり、「戦闘機を買い出し用に使うな」などと批判の声が上がった。
戦闘機で運ばれた花蓮の名産餅。騒動はちょっとしたことがすぐにSNSで広がって問題化してしまう典型例だ(10日=中央社)
問題の写真は、花蓮401連隊第17作戦隊所属のF16B型複座式戦闘機が、6日に高雄市岡山区の軍用飛行場に着陸しようとしたところを撮影されたもの。同機は12日に岡山区の空軍学校で開催される一般向けイベントで展示される予定となっている。
写真にはF16機の後部座席に、コックピットを覆うキャノピー(天蓋)に張り付くような形で土産物の箱が置かれている様子が写っており、さらに拡大してみると、それが花蓮の有名店、曽記麻糬の「手工舞味」であることが見て取れる。
空軍の司令部関係者によると、同機のパイロットは空軍学校の教師や先輩への手土産として餅を用意し、中身がつぶれないよう後部座席の計器盤に挟んで置いたそうだ。なお空軍の飛行士が私物を運ぶ際、荷物が少ない場合は荷物専用スペースやコックピットの隙間に置くこともあるが、計器盤に挟むという行為は聞いたことがないという。
ネット上では「必ず処分しなければならない。今回は餅で済んでいるが、放置すれば家族を乗せるようになる」、「敵に攻撃されれば餅がじゃまになって命を落とすことも考えられる」などパイロットの行為に批判的な声が上がった。しかし一方で、空軍の元パイロットなどからは「戦闘に影響はない」「昔は妻や恋人への土産を満載したものだ」と、小さなことで騒ぎ過ぎとの意見も聞かれた。
ただ騒動となったことを受けて空軍司令部は10日、今回のような事例が再発しないよう、各部門に対し規律の強化を要請したとコメント。当の飛行士も不適切だったと謝罪した。今後、土産物を運ぶ際は、操縦に影響が出ないことはもちろん、航空ファンのカメラにも用心する必要がありそうだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722