ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

電力危機、繊維業界への影響は限定的


ニュース その他製造 作成日:2017年8月14日_記事番号:T00072259

電力危機、繊維業界への影響は限定的

 電力不足に産業界の危機感が高まる中、繊維業界は近年の設備投資で、自家発電機、コジェネレーションシステムなどを設置したため、仮に電力供給制限が実施されても影響は限定的とみられている。14日付工商時報が伝えた。

 一例として、遠東集団(ファーイースタン・グループ)傘下の化学繊維メーカー、遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)は省エネや環境対策に数十億元(1元=約3.6円)を投資した。新光合成繊維(新繊)は、モーターにインバーターを取り付けたほか、発光ダイオード(LED)の採用、生産のスマート化などで節電を推進。「電力供給制限が10%以下ならば、持ちこたえられる」とみている。

 台南紡織(台南スピニング)は、変圧器、発電機、機台などの生産設備で省エネ対策を施したほか、再生可能エネルギー発電にも投資を行い、通常電力への依存度を引き下げた。

 遠東新世紀や台南紡織などは、コジェネレーションシステムや太陽光発電で発電した電力を台湾電力(台電、TPC)に売却する取り組みも開始している。