ニュース 社会 作成日:2017年8月14日_記事番号:T00072270
かつて日本プロ野球の西武ライオンズで主戦級として活躍したスター選手でありながら、2008年の台湾球界復帰後、八百長に関わったとして永久追放された張誌家・元投手(37)は、数年前に鉄板焼店で見習い修行をするなど第2の人生を踏み出していると報じられていた。しかしその後、ギャンブルで背負った多額の借金が返せなくなったことが原因で現在、行方をくらましていることが明らかとなった。
02年に西武ライオンズに入団した張・元投手は同年に28イニング連続奪三振の日本新記録(当時)を達成するなどの活躍を見せ、先発ローテーションに定着。03年に最初の妻と台湾で結婚式を挙げた際には、松坂大輔投手ら当時の西武のスター選手たちが駆け付け、大きな話題を呼ぶなど、彼の野球人生は最高潮を迎えた。
しかし、彼のキャリアはその後下り坂に向かい、05年に肩を故障したこともあって06年9月に西武から解雇される。08年に台湾球界への復帰を果たしたものの、09年に八百長に関わった疑いが持たれ、球団を解雇されるとともに球界からの永久追放処分を受けた。張・元投手は無罪を主張したものの翌年、詐欺罪などで起訴され、14年に有罪が確定した。なお最初の妻とは10年に離婚した。
ただ、張・元投手は裁判中だった13年、友人が経営する台中の鉄板焼き店で料理人見習いとして無給で修行を始めた。メディアの取材に対し、「なんとか今の仕事をがんばりたい」と語り、店の経営者からも「張はプライドを捨てて謙虚に努力していて頭が下がる」との称賛を受けるなど、再び人生に前向きに取り組む決意を固めたように見えた。プライベートでも、その後知り合った女性と再婚し、子供をもうけていたようだ。
しかしこのほど、張・元投手が借金をする際に名義を貸したという知人が、彼がギャンブルで背負った160万台湾元以上の借金を立て替えたにもかかわらず、連絡が取れなくなっているとメディアに暴露した。この知人は、張・元投手の行方を知ろうと妻の実家に出向いたものの、警察に通報された揚げ句、2人は既に離婚していたことが分かったという。さらに、その後の調査で張・元投手は他のさまざまな相手に借金を重ねていたことも判明した。
金を貸した知人が台中市内にある張・元投手の実家を訪ねたところ、父親からは「子供が成人すれば、外で何をしようが親は責任を取れない」と冷たい言葉が返ってきた。どうやら第2の人生も踏み外したとみられる張・元投手。今ごろどこで何を思っているのだろうか。
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