ニュース 電子 作成日:2017年8月15日_記事番号:T00072273
今夏の電力不足や水不足を受けて産業界の危機感が高まる中、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が最先端の3ナノメートル製造プロセスを導入する工場を台湾に設置できるのかとの懸念が再浮上している。15日付経済日報は、▽環境影響評価(環境アセスメント)▽電力▽水資源▽用地──が政府が早急に解決すべき課題と指摘した。なお、工場の設置地点は来年上半期に発表される見通しだ。
TSMCは3ナノプロセスについて南部科学工業園区(南科)台南園区で58ヘクタール以上の用地を希望しているようだ。ただ、台南園区では来年7ナノプロセス、2019年に7ナノプロセス強化版、20年に5ナノプロセスで量産に入る予定で、電力使用量、用水量が急増する見通しのため、環境アセスメントの実施が必要だ。さらに3ナノプロセスは年間210万kWhの電力量が必要と想定されている。TSMCは南部の水不足問題にも懸念を抱いているとされる。このため、政府の支援で環境アセスの審査期間を短縮したり、専用発電所を建設したりできなければ、台湾投資は困難との見方が出ている。
TSMCの3ナノプロセス投資計画は5,000億台湾元(約1兆8,200億円)以上で、台湾のGDP(域内総生産)にも大きく貢献すると見込まれるため、行政院は各部会(省庁)に対し、投資障壁を全力で取り除くよう指示した。
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