ニュース 公益 作成日:2017年8月17日_記事番号:T00072322
15日の大規模停電の原因となった大潭火力発電所(桃園市)では、台湾全土で2番目の規模の主力発電所であるにもかかわらず、バックアップ設備がないなど問題点が指摘されている。17日付自由時報が伝えた。
大潭火力発電所は発電機6基の合計出力が438万6,000キロワット(kW)で、台湾全体の発電能力の10%以上を占める。
大潭火力発電所の燃料は天然ガスで、全て台湾中油(CPC)からの供給に依存している。しかし、同発電所につながる天然ガス海底パイプラインは1本だけで、発電所内にガス貯蔵槽もなく、ガス供給系統に脆弱(ぜいじゃく)性が存在することは否定できない。
民進党政権は2025年の脱原発実現に向け、天然ガスによる火力発電の割合を5割まで高めることを目標に掲げており、大潭火力発電所でも整備中の緊急発電用の7号機以外にさらに発電機3基の増設が計画されている。このため、今後同様のトラブルで大規模停電が起きれば、影響が今回よりも拡大しかねないと懸念する声が上がっている。
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