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永豊餘のRFタグ事業、揚州工場を拡張


ニュース 電子 作成日:2017年8月23日_記事番号:T00072428

永豊餘のRFタグ事業、揚州工場を拡張

 永豊餘投資控股(YFY)傘下でRFタグ(電子タグ)ODM(相手先ブランドによる設計・生産)世界最大手、永道無線射頻標籤(アリゾンRFIDテクノロジー、中国江蘇省揚州市)は、今年末に揚州工場の第2期拡張に着工し、2018年に稼働する予定だ。第2期の年産能力は60億枚で、投資額は5,000万米ドルと同社設立以来10年で最大規模だ。23日付経済日報が報じた。

/date/2017/08/23/08rf_2.jpg永道無線射頻標籤は先日、10周年記念式典を開催し、RFタグ累計出荷60億枚を祝った(22日=中央社)

 同社は欧米需要に応えるため、第1期工場の年産能力も現在の30億枚から40億枚に引き上げる。2022年に同社の年産能力は100億枚に増える見通しだ。

 永道無線射頻標籤の林秉毅副董事長は、今年の世界のRFタグ出荷量予測は80億枚で、同社の市場シェアは30%と前年比で5ポイント上昇すると予想した。

 同社の累計出荷量は60億枚で、昨年の市場シェアは25%だった。欧米市場では、エイブリィ・デニソンと首位を争っている。同社の主な顧客は、仏スポーツブランドのデカトロン、ユニクロや、香港国際空港、台湾の有料道路料金自動収受システム(ETC)など。

 同社のRFタグは過去10年で、乗車券、衣料品、製品の履歴管理、偽造防止、半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)工場、高度道路交通システム(ITS)、駐車場など幅広い産業分野に使われるようになった。同社は先日、ワインや葉巻たばこ、絵画などの保管のため、温度や湿度が分かるRFタグを発表した。今後もIoT(モノのインターネット)により応用製品が増える見通しだ。