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医師への労基法適用、労働時間めぐり対立


ニュース 医薬 作成日:2017年8月23日_記事番号:T00072443

医師への労基法適用、労働時間めぐり対立

 衛生福利部(衛福部)は医師の長時間労働対策として、専門家による検討を踏まえ、被雇用医師(病院勤務医師)の労働時間を「週80時間労働、最長連続労働28時間」とする医師勤務ガイドラインを作成し、労働部に審査を求めた。23日付中国時報が伝えた。

 今回のガイドラインは被雇用医師が2019年9月から労働基準法(労基法)の対象に含まれることに伴う制度整備の一環だ。労働部は衛生福利部のガイドラインに難色を示しており、修正を求める構えだ。労働部は「最終決定権は衛福部にある」と説明したが、調整が難航すれば、被雇用医師に労基法が予定通りに適用できない事態も想定される。

 衛福部の石崇良医事局長は「医師という特殊性から、週労働時間は段階的に短縮するとしても、連続労働時間を12時間まで短縮することは不可能だ。さもないと、患者の待ち時間は現在の2倍以上になる」と指摘した。

 石局長は「労働部が連続勤務28時間を受け入れない場合、医師の権益を考慮し、医療法の改正で労基法並みの保障が受けられるようにしていく」とし、労基法適用が見送られるケースも想定していることを示唆した。