ニュース 社会 作成日:2017年8月23日_記事番号:T00072452
台湾の夜市(ナイトマーケット)を代表するメニューの一つ「臭豆腐」。その独特の匂いから「どうしても食べられない」という日本人も多いようだが、台湾人の中にもこの匂いに耐えられないという人は存在するようで、台北駅前地下街で営業する臭豆腐屋台にも多くの苦情が寄せられていたことから、同店はこのほど台北市政府から臭豆腐の販売禁止を命じられた。
柯文哲台北市長は就任以来、海外からの観光客が多く集まる台北駅周辺のイメージアップに取り組んでいるが、駅前地下街については市民から「変な匂いがする」との声が数多く寄せられていた。これを受けて同市市場処などが現地を視察した結果、匂いの元は臭豆腐と確認され、今月14日、同店に販売停止の通知が出された。
この臭豆腐屋台は10年近く地下街で営業を続けており、臭豆腐と「鴨血(ヤーシュエ、アヒルの血を固めた食べ物)」を販売していた。同店の店長は、臭豆腐の匂いは好きな人もいれば嫌いな人もいて、これまでも通行人などからたびたび「臭い」との声を耳にしていたという。
このため同店では、数十万台湾元を投じて屋台の前にガラス製の覆いや排気装置、活性炭などで匂いを消す装置を導入して改善に努めてきたそうだ。しかし、それでも臭豆腐の強烈な匂いを完全に消すことはできず、先ごろ店舗スペースの賃貸契約を更新したばかりにもかかわらず、市政府から臭豆腐の販売禁止を通告された。
現在では鴨血しか販売していないが、臭豆腐がないと聞くと何も買わずに去っていく客が多く、商売に大きな打撃を受けている。
台北市市場処の王夢龍主任秘書は、専門家の調査の結果、同店から出る匂いは依然強く、さらに台北駅前地下街の管理規則に「臭豆腐など匂いがきつく、空気の質に影響を及ぼす食べ物を販売してはならない」と規定されていることもあり、販売禁止を決めたと説明した。
なお台北市では過去3年間で「匂いが強すぎる」として改善を命じられたケースが74件に上っており、中には臭豆腐のよう好き嫌いのはっきり別れるものだけでなく、パンやコーヒーなど一般的に「いい匂い」とされる食べ物も苦情の対象となっている。
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