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台プラのベトナム製鉄所、産業集積が進行


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年8月24日_記事番号:T00072462

台プラのベトナム製鉄所、産業集積が進行

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)と中国鋼鉄(CSC)などがベトナム北中部ハティン省で操業しているフォルモサ・ハティン・スチール(台塑河静鋼鉄興業、FHS)の大型製鉄所では、今年5月に1基目の高炉が稼働して以降、1日当たりの溶鉄生産量が早くも1万トンに迫っている。同製鉄所近くでは台湾、日本、タイの業者が共同で埠頭(ふとう)建設を進めるなど、既に産業集積が始まっている。24日付経済日報が報じた。

 FHS関係者によると、同製鉄所には自社設置の埠頭があるが、他社の利用が不便であることから台湾、日本、タイの業者がコンテナ埠頭2カ所、ばら積み埠頭2カ所、鉄鉱石専用埠頭1カ所を建設している。

 また、台湾の越南富栄開発建設は同製鉄所から900メートル離れた場所に600ヘクタールの鉄鋼・金属園区を建設しており、世界の関連業者の誘致を進めている。

 越南富栄開発建設の張豊明董事長は、FHSが計画する高炉6基の稼働に伴い、周辺に鉄鋼・金属産業クラスターが形成される見通しで、台湾メーカーはベトナムに加工拠点を確保できると強調した。

 このほか、サムスン電子はFHS近くの200ヘクタールの用地に出力2,400万キロワット(kW)の火力発電所を建設し、FHS以外の産業用電力需要に充てる計画だ。