ニュース 農林水産 作成日:2017年8月24日_記事番号:T00072474
台湾産鶏卵から殺虫剤「フィプロニル」が検出された問題で、これまでに問題が指摘された彰化県の養鶏場3カ所のほか、23日までに南投県内の牧場2カ所で生産された鶏卵からもフィプロニルの残留が確認された。24日付自由時報が伝えた。
汚染卵が確認された養鶏場では、鶏卵と鶏を移動制限した上で、問題となった鶏卵は回収された(23日=中央社)
行政院農業委員会(農委会)が台湾全土約1,600カ所の養鶏場を対象に実施した検査で判明した。南投県の牧場で検出されたフィプロニルの残留濃度はそれぞれ9.1ppb(十億分率)、24.6ppbで、最大で基準値5ppbの約5倍の数値が検出された。うち1カ所で飼育していたのは採卵用のニワトリではなかったが、もう1カ所では鶏卵2万9,800個の出荷が禁止された。
今回の殺虫剤汚染が波紋を広げる中、行政院農業委員会(農委会)は23日、専門家会合を開いた。台湾大学の姜志剛医師は「フィプロニルが急性中毒を引き起こすことはないが、長期的には健康リスクがある」と述べ、台湾人の肝臓肥大、甲状腺肥大とフィプロニルの因果関係を調べるべきだと主張した。
衛生福利部(衛福部)によると、甲状腺疾患の患者数は1996年の33万人から2015年には58万人に増えているという。ただ、別の医師は「患者増加は健康診断が定着したからで、フィプロニルと関係があると直接推論することはできない」と述べた。
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