ニュース 社会 作成日:2017年8月25日_記事番号:T00072504
現在、台北市を中心に連日熱戦が繰り広げられている「第29回ユニバーシアード夏季大会」の実行委員会は大会開催に当たり、「台湾製造(メード・イン・タイワン)」の力を世界に示すことを大きなテーマとして掲げた。しかし各会場や専売ショップなどで販売されている公式グッズの約3割が中国で製造されていることが明らかとなった。
今回のユニバーシアードで販売されている公式グッズは、▽衣類▽アクセサリー類▽記念品類▽プレミアムグッズ▽文房具▽生活用品▽3C(コンピュータ、通信、家電)関連▽土産物類▽応援グッズ──の9分類、165種類520品に上る。
このほど自由時報の記者が市内の公式グッズ専売ショップを訪れて確認したところ、▽応援用のスティックバルーン、30台湾元▽コースター、80元▽スマートフォン用ホールドリング、120元▽2層ガラス構造のグラス、550元▽マスコットキャラクター「熊讃ブラボー」の縫いぐるみ、580~680元──など多くの商品が中国製と確認された。
これについて台北ユニバ市場開発処の卓建宏組長は、公式グッズの販売ライセンスを取得した業者と交わした契約に生産地に関する規定は盛り込まれておらず、生産を担当するメーカーがコスト面などを考慮した結果、中国製が3割を占めたと説明。その上で、全商品が台湾で設計されており、中国製の比率も想定内と強調した。
またグッズ販売ライセンスを取得した台湾吉而好の侯勝敦執行長も、メーカーがどこで商品を生産するかについては干渉できないとしたほか、一部商品は台湾では原材料が調達できない、生産可能な工場がないなどの理由で海外での生産を余儀なくされたと説明。ただ中国で生産する場合も主に台商(海外で事業展開する台湾系企業)が請け負っており、台湾企業を支援するという目的は達せられていると説明した。
なおユニバ市場開発処によると、昨年7月からの1年間に最も売れた公式グッズは「熊讃ブラボー」がスポーツをする姿を描いたイラスト入りバッジ4個セット(100元)で、合計1万4,621セットが販売された。2位は大会ロゴを形どったバッジ(100元)で販売数は1万637個。3位は大会ロゴ入りスポーツキャップ(250元)でブラック、ホワイト、ブルーの3種合わせて6,780個が売れたそうだ。
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