ニュース 機械 作成日:2017年8月29日_記事番号:T00072546
工業用ミシン大手の高林実業は、中国の需要回復により受注見通しが1カ月余りへと従来の2週間から拡大した。ただ、同社はこれまで景気見通しに対して慎重姿勢で、中国・寧波工場(浙江省)で部品在庫水準を下げ、従業員も減らしていたことから、需要増に対応し切れず、生産量の回復には2~3カ月を要する見通しだ。29日付工商時報が報じた。
高林実業は寧波工場の部品在庫水準をピーク時の17億~18億台湾元(約61億~65億円)から8億元以下に引き下げていたほか、同工場の従業員を以前の500~600人から380人へと減らしていた。このため、4~5月より需要が回復し始めたが、受注に対応し切れていない。2~3カ月後には寧波工場の月産量は現在の8,000~9,000台から1万台以上へと回復する見通しだ。
高林実業の主管は、中国工業用ミシン産業は過去1~2年、価格破壊と業界再編が進んでいたが、中国の傑克縫紉機(ジャック・ソーイング・マシン)が今年2月の上場後、値下げ競争をやめてオファー価格を引き上げたと説明した。
高林実業の上半期売上高は11億1,700万元と前年同期比6.97%減少したが、7月より回復しており、通年で前年並みを目指している。
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