ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年8月30日_記事番号:T00072566
自動車大手の裕隆集団が、自動運転やコネクテッドカー、新エネルギーシステムなど、スマートカー向けの技術開発を進める業界連合体「スーパーティア1」を、143のサプライヤーや関連団体と共に立ち上げた。傘下で自動車技術の研究開発(R&D)に取り組む華創車電技術中心(HAITC)をプラットフォームとし、開発した技術を裕隆の自社ブランド、納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)に落とし込むことを目指す。技術強化を通じて、サプライヤーの海外商機開拓に協力する狙いもある。30日付工商時報などが報じた。
スマートフォンの操作だけで、無人の「ラクスジェンS3 EV」がステージに進み出てきてスーパーティア1の発表会場は驚きに沸いた(同社リリースより)
陳国栄・裕隆集団副執行長は、スーパーティア1は自動運転技術やスマート安全技術を研究するオープンプラットフォームであり、さらに多くの企業の参加を求め、共に台湾業界の同分野における競争力向上を図りたいと抱負を語った。
スーパーティア1への参画を決めた企業・団体は、自動運転関連では▽安泰電業(アンテック・インターナショナル・ビジネス)▽輝創電子(WHETRON)▽資訊工業策進会(資策会)▽車両研究測試中心──、スマートカー関連では▽欧特明電子▽金属工業研究発展中心(金属センター、MIRDC)──など。
開発ペースが加速
裕隆集団はスーパーティア1の発足によって、スマートカーの開発ペース加速が期待できる。ラクスジェンは台湾自動車ブランドで唯一、最初から独自開発を行ったため、台湾サプライヤーが技術を供与しやすく、国境の壁もないため参入障壁が低い。過去10年は、HAITCが安全、コネクテッドカー、スマートカーなどに関する技術を台湾サプライヤーと共同開発、供与してきた。
また、台湾サプライヤーは量産車に製品提供することで実績を残し、信用度を高めることで海外自動車ブランドからの受注につながることが期待できる。台湾サプライヤーは、自動車運転に必要な画像、センサー、通信などの豊富な技術と研究成果を有しているものの、海外ブランドとの共同開発は参入障壁が高く、受注獲得が困難だった。
なお、研究機構によれば自動運転の市場規模は100億米ドルにも達するとみられる。
コンセプトEVを発表
裕隆集団は同日、これまでの技術開発の成果として、無人運転が可能なコンセプト電気自動車(EV)「ラクスジェンS3 EV」を発表した。手元のリモコンで操作するだけで無人運転が可能な他、AR(拡張現実)を利用し駐停車の際に車床下を含めた360度を見渡せる技術「透視底盤」、自動駐車システム、調整可能な運動エネルギー回生システムなどが搭載されている。
「透視底盤」については既に、今月中旬に予約販売を開始したコンパクトSUV(スポーツ用多目的車)「ラクスジェンU5」で実用化されている。
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