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遠東航への支払督促、累計31億元に


ニュース 運輸 作成日:2008年5月7日_記事番号:T00007257

遠東航への支払督促、累計31億元に


 増資引き受け先の募集が順調に行かず、大株主による増資の申し出もなく破たん間近という観測が出ている遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)に対し、債権銀行各行の申請に基づいて台北地方法院(台北地裁)が発令した支払督促、および強制執行のための差し押え命令の合計金額が、6日までに31億2,600万台湾元(約107億5,000万円)に上っている。7日付工商時報が報じた。

 申請を行った債権銀行は計9行で、このうち台湾銀行による支払督促が3件17億8,000万元と最も大きい。

 遠東航は現在、会社再生が可能かどうか裁判所が判断する「緊急処分期間」に当たっているということで、この間は資産・負債の凍結が認められている。債権各行は緊急処分期間の終了を待って、具体的な債権保全措置をとる方針だ。

 なお、7日付経済日報は、債権銀行の1行である遠東商業銀行と中租迪和(チャイナリース・ファイナンス)が、債権の出資転換と株主割当増資に応じる形で遠東航の主導権を握る可能性を報じたが、遠東商銀はこれについてコメントせず、中租迪和は「経営権を引き受ける気はない」と語った。