遠東集団（ファーイースタン・グループ）傘下の遠東国際商業銀行（遠銀）は、同行が運営するモバイル決済プラットフォーム「ＦＥ跨界行動応用平台」に、第４四半期より対話アプリの「ＬＩＮＥ（ライン）」が展開するスマートフォン決済サービス「LINE Pay（ラインペイ）」の統合を計画している。これによりラインペイ利用者は太平洋崇光百貨（太平洋そごう）や遠東百貨（ファーイースタン・デパートメント・ストアズ）など遠東集団傘下の小売店で、スマホとＱＲコードを使ったクレジットカード不要の決済が可能となる。30日付経済日報が報じた。
ＦＥ跨界行動応用平台は、遠東集団の「friDay（フライデー）銭包」など内部の電子ウォレットサービスのほか、中国の大手電子商取引（ＥＣ）サイト「淘宝網（タオバオ）」系の「支付宝（アリペイ）」を統合して、今年２月にスタートした。
遠銀関係者は、現在、ライン側との交渉が大詰めを迎えていると説明。さらに年内に中国のインターネットサービス大手、騰訊控股（テンセント・ホールディングス）が運営する「微信支付（ウィーチャットペイ）」も同プラットフォームに統合する見通しだ。
