ニュース 石油・化学 作成日:2017年8月31日_記事番号:T00072607
25日に米南部テキサス州に上陸した大型ハリケーン「ハービー」の影響で、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の米国最大の生産拠点であるテキサス工場が25日から稼働を停止している。証券会社は、同工場の月間売上高3億米ドルを基に計算すると、6日間で被害額は6,000万米ドル以上と予想した。31日付経済日報が報じた。
このほか、台プラグループ傘下の南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)のテキサス州にあるエチレングリコール(EG)プラントも操業停止が続いている。同プラントのEG年産量36万トン、米国におけるEGのスポット価格700~800米ドルで計算すると、6日間で被害額は70万米ドルに上るもようだ。
台プラグループは、テキサス工場は浸水しておらず、従業員、設備ともに無事と強調。米国時間30日午前より同工場の検査を行い、復旧計画を立てているが、復旧時期は未定と説明した。
台プラグループは米国でテキサス、ルイジアナ、デラウェア州の3カ所に生産拠点があり、年間売上高は計1,300億台湾元(約4,800億円)。このうちエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)などを生産するテキサス工場が8割を占める。
なお、ハービーの影響によりエクソンモービルやロイヤル・ダッチ・シェルなども同州の製油所などの操業を停止しており、米国の石化原料サプライチェーン寸断が懸念されている。
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