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太平洋電線横領事件で懲役3年、微風広場董事長の義父


ニュース 社会 作成日:2017年9月1日_記事番号:T00072636

太平洋電線横領事件で懲役3年、微風広場董事長の義父

 電線メーカーの太平洋電線電纜(PEWC)を舞台とする会社資産着服事件で、中華民国最高法院は31日、同社の元財務長、胡洪九被告(77)に業務上横領罪で懲役14年6月、罰金10億台湾元(約37億円)、元董事長の孫道存被告(68)に文書偽造罪で懲役3年の実刑をそれぞれ言い渡した。孫被告はタレントとして活躍し、ショッピングセンター大手、微風広場(ブリーズセンター)の廖鎮漢董事長の妻である孫芸芸さんの父親で、通信キャリア、台湾大哥大(台湾モバイル)の創業者としても知られる。1日付蘋果日報などが報じた。

 胡被告は1990年代に経済部投資審議委員会(投審会)の許可を経ずに設立した投資会社「太豊行」を通じて海外投資を行い、太豊行の資産とその投資収益を着服したほか、PEWCが売却した香港のホテルの売却益も着服していた。

 孫被告は胡被告の横領行為を知りながら、粉飾会計を行って、資金不足を隠していた。胡被告は事件発覚後、「孫被告が犯行を指示した主犯だ」と主張。これに対し、孫被告は「胡被告にはめられた」などと反論するなど、激しく対立していた。