ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台北ユニバマスコットが「失業」、続投求める声相次ぐ


ニュース 社会 作成日:2017年9月1日_記事番号:T00072640

台北ユニバマスコットが「失業」、続投求める声相次ぐ

 台北市を中心に12日間にわたり熱戦が繰り広げられた「第29回ユニバーシアード夏季大会」が閉幕した30日夜、同大会でマスコットキャラクターを務めた「熊讃ブラボー」はフェイスブック(FB)上に市民への感謝とともに「失業する」とのコメントを残した。ただ、大会を通じて一躍、人気者となった熊讃に対し、今後も何らかの形で活躍するよう求める声が相次いでおり、柯文哲市長も市のマスコットへの「昇格」を検討する考えを示した。

/date/2017/09/01/18kakomi_2.jpg当初は「くまモンのパクリ」と言われていた熊讃。ユニバの盛り上がりで一躍、独自の地位を確立した(31日=YSN)

 熊讃は台北ユニバの開幕前から会期中を通じ、各地の広報イベントや競技会場に頻繁に姿を見せ、大会を盛り上げてきた。露出を増やしたことが功を奏し、熊讃の人気はうなぎ上りとなり、「台湾で最も成功したゆるキャラ」と評価する声も上がっている。

 31日に台北市内で行われたユニバで活躍した選手たちによるパレードでは、熊讃に対し選手と同じかそれ以上の拍手や歓声が送られた。また関連商品の熊讃イラスト付きTシャツはユニバ公式グッズの中で売り上げ第2位となったほか、3位に入った熊讃のぬいぐるみはさらに3,000体の追加注文を受けているという。

 そんな熊讃が開設したFBページにはユニバの閉会式が終了した30日午後11時過ぎ、「『みんなありがとう』以外の言葉が見つからない」と感謝の気持ちを吐露した上で「今夜でマスコットとしての任務が終われば失業する。9月から職安に行って新しい仕事を探さなくちゃ」と書き込まれた。

 人気キャラクターの任期切れを惜しむ声に対し、柯市長は「熊讃を市のマスコットに昇格させることを検討している」と明言。ただ現在、台北市には各部署などの公式キャラクターが30体以上乱立して批判を受けており、「統合を進めることが先決」と語った。

 このほか熊讃の「失業宣言」を受けて同FBページには、セブン-イレブンのマスコットキャラクター「OPEN小将(オープンちゃん)」が「うちで働かない?」とコメントを寄せたり、バラエティー番組「総芸大集合」が「一緒に番組を作らないか」と書き込むなど、大手企業からオファーが寄せられている。どうやら職探しをする必要はなさそうだ。