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CSCの8月出荷、100万トン台回復【図】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年9月4日_記事番号:T00072661

CSCの8月出荷、100万トン台回復【図】

 鉄鋼最大手、中国鋼鉄(CSC)の8月出荷量は前月比11.1%増え100万トンとなり、5カ月ぶりに大台を回復した。子会社、中龍鋼鉄(ドラゴン・スチール)との合計出荷量は133万トンで予想を上回った。2日付工商時報が報じた。

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 CSCによると、8月出荷は台湾域内向けが13万トン増加した一方、輸出は3万トン減少した。製品別では主力の熱延が8万トン増加し、棒線も2万トン増加した。出荷増については、第4四半期の域内向け価格の引き上げ、および第2熱延工場で9月から35日間の年次保守、第3号高炉で10月から150日間もの定期点検が控えているため、川下メーカーが早めの調達を決めたためと説明した。

 証券会社は今後の見通しについて、中国の熱延流通価格が高値から下落したとはいえ1トン当たり4,160~4,280人民元(約7万~7万2,000円)の水準を保っており、CSCの値上げ手法も穏健なため、鉄鋼価格は下支えされ、川下メーカーの調達意欲は引き続き高まると指摘した。

 CSCの第4四半期の受注目標は313万トンで前期よりも5万トン少ないが、順調に達成すると見込まれる。