宏碁（エイサー）の高樹国総経理（情報商品事業担当）は、来年はゲーム用ノートパソコンの価格競争が最も激しくなるため、対策が求められるとの認識を示した。６日付蘋果日報が伝えた。
ゲーム用ノートＰＣ市場では、デル傘下のエイリアンウエアが格安機種を投入する見通しで、競争激化が予想されている。
高総経理は「今後はレッドオーシャン（競争の激しい既存市場）で、いかに速やかに正しいポジションを見つけ、ユーザーをどう定義し、異なるユーザーがどんな機能を必要としているかを把握しないと勝ち残れない」と述べた。
その上で、エイリアンウエアの格安機種は価格面で圧力となるが、高総経理は「今こそ実力を示すべきときで、エイサーはユーザーが必要とするものを提供していく」と強調した。
エイサーは現在、業務用バーチャルリアリティー（ＶＲ）ヘッドセット「スターＶＲ」を供給しているが、一般消費者向けの商品を展開するソニーや宏達国際電子（ＨＴＣ）とは住み分けができている。このため、高総経理は「スターＶＲへのプレッシャーは全くない」と自信を見せた。
