ニュース 電子 作成日:2017年9月8日_記事番号:T00072762
受動部品最大手、国巨(ヤゲオ)は7日、需要増で品不足となっている積層セラミックコンデンサ(MLCC)について、納期を従来の1カ月から6カ月に引き延ばし、全体の18%に当たる低容量品、中高圧品、スマートフォン向け製品の価格を15~30%引き上げると販売業者、EMS(電子機器受託生産サービス)顧客に通知した。8日の受注分から適用する。ヤゲオのMLCC値上げは今年3回目。8日付工商時報が報じた。
ヤゲオは、生産能力の多くを車載用、中大容量品に充てており、低容量品、中高圧品、スマートフォン向け製品の生産能力を拡大する計画はないと指摘。需要期の到来で需給ギャップが縮小しておらず、3種類の製品について適度な値上げを行ったと説明した。
MLCC市場はアップルの次世代スマホ「iPhone8」、中国スマホブランドの新製品発売を控え、第3四半期の需給ギャップが15%に広がっており、第4四半期はさらに拡大する見通しだ。
ヤゲオは今年4月にMLCC、チップ抵抗器の30%について8~10%値上げ、6月にMLCCの20%について15~30%以上の値上げを行った。粗利益率の低い製品を中心に値上げしており、証券会社は、今回の値上げによってヤゲオの粗利益率は第4四半期に過去最高の30%に高まると予想した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722