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作成日:2008年5月7日_記事番号:T00007277
フィリップス、プロディスクの仮差し押さえを申請
フィリップスは5日、CD-R(データを1回だけ書き込み可能なCD)の特許使用権の更新交渉が難航している精チョウ科技(プロディスク・テクノロジー、チョウは石へんに蝶のつくり)について、取引銀行の預金1億台湾元(約3億4,500万円)に対する仮差し押さえを裁判所に申し立てた。同様にフィリップスとの交渉が難航している中環集団(CMCマグネティクス)、ライ徳科技(ライテック、ライはかねへんに来)にとっても大きな圧力となりそうだ。7日付電子時報が伝えた。
プロディスク はフィリップスとの特許権紛争の拡大を受け、CD-Rの生産停止を決定した。光ディスク業界で世界4位のプロディスク による生産停止で、CD-R市場の生産過剰は改善される見通しだ。
台湾メーカーによるCD-Rの特許使用権は昨年下期に相次いで期限切れを迎えているが、権利金の料率をめぐる各社の交渉は難航しており、これまでに妥結したのは、国碩科技(ギガストレージ)と達信科技(ダクソン・テクノロジー)の2社にとどまっている。プロディスクに対する強硬措置は、台湾の業界全体に対する「見せしめ」的な意味合いがあるとみられる。 中環集団とライテックはいずれもフィリップスと交渉を継続しており、できるだけ早期に契約問題を処理したいと説明している。