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独メルク、高雄に半導体材料開発センター


ニュース 電子 作成日:2017年9月11日_記事番号:T00072775

独メルク、高雄に半導体材料開発センター

 独メルク・グループはこのほど、高雄市に半導体材料のアジア研究開発(R&D)センターを開設した。化学的気相成長法(CVD)や原子層堆積法(ALD)による薄膜形成プロセス用材料、および後工程のパッケージング(封止)用導電ペーストなどの研究開発を手掛ける計画で、投資額は280万ユーロ(約3億6,400万円)だ。11日付電子時報が報じた。

/date/2017/09/11/01merck_2.jpg高雄市の半導体材料研究開発センターは、メルクのアジア展開の中核となる(8日=中央社)

 高雄市の半導体材料研究開発センターには、CVDおよびALD関連材料の実験室を設置し、顧客の先進技術、材料開発期間の70%短縮を目指す。導電ペーストについては、無鉛で高熱伝導性を備え、界面抵抗が小さく、半導体の先進製造プロセスに適したシンタリングペーストをターゲットする方針だ。

 台湾メルクの謝志宏董事長は、同社は台湾を戦略的に重要な市場と位置付けていると説明。今後高雄市のR&Dセンターを通じて台湾だけでなくアジア全体の顧客の発展に協力していきたいと語った。

 同社は2013年に桃園市の観音工業園区に、有機EL(OLED)や発光ダイオード(LED)、フレキシブルディスプレイ用材料の研究開発センターを開設している。高雄市の半導体材料研究開発センターは同社にとって台湾で2カ所目のR&Dセンターだ。台北に本部があり、台湾3カ所の従業員は660人余り。