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パプア事件、邱義仁氏の逮捕秒読みか


ニュース 政治 作成日:2008年5月8日_記事番号:T00007282

パプア事件、邱義仁氏の逮捕秒読みか


 パプアニューギニアとの国交樹立交渉をめぐる秘密資金着服事件で、密使役を務めたシンガポール人呉思材氏の弁護士が7日、秘密資金のうち2,000万米ドルは邱義仁・前行政院副院長と柯承亨・前国防部副部長へのリベートだったとする呉氏の手書きのメモを公表したことで、事件はリベートの授受が実際にあったかどうかに焦点が絞られた。検察当局は文書の真偽を慎重に検討する一方、一連の取り調べで邱前副院長が事件に深く関与していたとの見方を強めており、邱前副院長の逮捕を視野に入れている。

 8日付台湾各紙によると、問題のメモは呉氏サイドの徐景星弁護士が公表したもので、資金の流れが英文の手書きで記されている。内容は呉氏らが受け取った3,000万米ドルの資金のうち、経費を差し引いた2,980万米ドルを台湾当局の政権幹部に送金したとするもので、自身の着服疑惑を否定する内容だ。

 メモには資金の具体的な流れとして、2,000万米ドルを邱、柯両氏に送金し、残る980万米ドルは黄志芳前外交部長に贈る目的で外交部の張強生参事に現金で手渡したと記されている。

 徐景星弁護士は「パプアニューギニアとの国交樹立は邱、柯、黄の3氏が計画したもので、資金を横領し、資金洗浄を図ることが目的だった」と主張した。